H美さんは健康オタク。
はっきり言って、H美さんが試していない健康グッズやサプリメントはないくらい。TVの健康番組は欠かさず見るし、婦人雑誌の健康ムック本なんかも部屋にはずらり並んでいます。
最近よく特集されているのが「足の健康」。
確かに現代人はハイヒールを履いたり座りっぱなしの仕事をしたり運動不足だったりで、確かにあまり足に健康そうなことはしていなさそう。でも大丈夫、H美さんはウォーキングが趣味で、会社にもウォーキングシューズを履いて行きますし、夜には毎日2kmの散歩を日課にしています。
でもこの前、新しいウォーキングシューズを買いに行った時に、店員さんがH美さんの足を見て「あら、浮指がありますね」と言いました。
そう言われてよくよく鏡を見てみれば、H美さんの足の指、半分くらいが床についていません。
うそっ!?健康足だと思ってたのに!
浮指はなぜダメなのか
浮指とは、簡単にいえば足の指が浮いて地面に着いていないことです。
ではなぜそれが悪いのでしょうか?
別に痛みもないし、歩けるし、何の問題もありません。
しかし、足は指も含めて体重を支えています。その足の指が浮いてしまうと支える場所が少なくなってしまうことでバランスが悪くなり、姿勢も変化せざるをえなくなり、結果、体のあちこちに不調をきたします。
分かりやすく考えるために、手で考えてみましょう。
両手をついて逆立ちをする時、指も含めた手のひらをぺったりと床につけますね?では、指を浮かせてみましょう・・・多分逆立ちできない人がほとんどだと思います。要は、それと同じことなのです。
その体の不調、浮指のせいかも???
浮指は足の問題だけではありません。
浮指になると足が不安定になるため、ぐらついてまっすぐに立っていられません。その状態でまっすぐ立とうとすると腰を反って立つため、膝が少し曲げ気味になり、バランスを保つために上体は前傾姿勢になりやすいのです。いわゆる「猫背」の状態です。
体の上側にも負担がかかるため、不調は足だけにとどまらず膝や腰痛、肩こりなど出てきてしまいます。それに・・・この姿勢でいると腹筋が弱ってぽっこりお腹にも。それは避けたいですよね。
しかもこれらの原因が足の指に原因があるとは想像しにくいのです。
これが、浮き指の非常に困ったところなのです。
あなたの足の指は地面にちゃんとついていますか?気にしていなくてもH美さんのように、実は浮いているかもしれません。
なぜ指が浮くのでしょう
現代は裸足であることが少なく、靴下を履き、さらに靴を履く生活をしているため、足の指の力が退化しやすく、さらに年齢を重ねてくると足の指の筋力も衰え、そのため中高年では多くの人が浮指になっており・・・などと言われ、その対処法として①足指ストレッチ ②足指筋力トレーニング (タオル寄せ運動など)、③足の指の運動(グーチョキパー)をする、などの方法がよく紹介されています。
実は、足は土踏まずがなくなると指が自動的に浮くようにできています。
これは加齢や指の筋力低下ではなく、足の持つ機能・システムなのです。
歩行時に足をつく時、衝撃を吸収するために着地の瞬間に土踏まずが下がります(偏平足状態)。その時同時に足は回内し、足の各骨はバラけて緩くなり、指の骨は横に広がり浮き上がり、衝撃を吸収します。
正しく歩いていると、その後足の骨はしっかりと組んで指は元の状態に戻るのですが、この状態がずっと続いているのが過剰回内です。
そのため指もずっと浮いていることになるのです。
つまり、鍛えなくても伸ばさなくても、年だからとあきらめないでも、正しく立ち・歩くことで過剰回内を直せば、指は地面にちゃんと着くようになります。
でも、正しい足の使い方って言われても・・・ピンとこない。
H美さんと同じお悩みをお持ちの方!
浮指は、偏平足になったことで起こる、いわば体からあなたのヘルプサインです。
浮指、偏平足から膝や腰の痛みが起き、それを放置してしまい時間経って骨が変形したり擦り減ったりしてしまうと、もう治す方法がなくなってしまいます。
当ラボでは正しい足の使い方を身につけることを治療の中心に行っています。
ただ、長年間違った足の使い方をしていると体が歪んでしまい、正しく足が使えません。
さらに、長年の歪んだ骨格でそもそも、正常な動きができない方も多くおられます。
この機会に一度当院でご確認してみてはいかがですか?ご自分ではなかなかわかりづらいことです。専門資格を持ったスタッフが、状態を詳しくお伝えし、足を正常に機能させるために必要な下準備をしたのちに、正しい歩き方を学んでみませんか。
足の各関節を調整し正常な動きを取れるようにし、さらに骨格と筋肉を調整し、正しく足を使えるよう体を整えてから正しい足の使い方を身に着けていきます。
正常な立ち方、歩き方を手に入れることで、浮指になることを防ぎ、そのことで生じる様々な弊害や症状で悩むことがなくなるだけではなく、疲れにくくなります。そして正しい歩き方をしている限りこれはずっと続き、一生悩まなくてもよくなります。
今は何も悩みがなくても、体に不具合が出てからでは修正は大変です。
自分はどうなのかしらと迷っている今こそ、大チャンスなのです。